読書、時々アート

読書によって日々成長していくためのブログ。たまに美術館の観覧記録なども。

なるほどデザイン

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基本情報

タイトル:なるほどデザイン 目で見て楽しむデザインの本。

著者:筒井美希

出版社:エムディエヌコーポレーション

初版発行日:2015年8月1日

総ページ数:269頁

 

概要

デザインに関するものごとを、「目で見て楽しめる」形にまとめた本。新人デザイナー、ある程度キャリアのある人、デザインを仕事にしていない人でも「デザイン」に興味があるすべての人に楽しんでもらえるよう書かれています。

 

この本を選んだ経緯・目的

個人的に作った名刺を刷新したかったのと、近々開くことになった読書会のチラシを作るために、デザインの参考になる本を探していました。

書店のデザイン関連の棚でいくつか見た中で、これが一番分かりやすそうだったので、この本を選びました。

 

印象に残ったフレーズ

  • なんのためにデザインするのか」を理解しないままで手を動かしてしまうことはとてもキケン。
  • 良いデザインをするために、まずはその「目的」について深く考えるようにしましょう。
  • どんな人に伝えたい?」「何を伝えたい?」「なぜ伝えたい?」「いつ・どこで伝えたい?」
  • 「デザイン=あれこれ飾り付けること」ではない、ということを忘れないでください。
  • ここまでデザインを進めてなお、狙った印象に届いていない場合には「足し算」をします。一方で、実は無くなっても問題ない要素が見つかったら「引き算」。
  • 何がダイジなんだっけ?」を考えることを忘れずに、伝えたいことの取捨選択と強調をしましょう。
  • デザインに必要なカタチ・書体・色・質感などのいろいろな要素は、デザイナーが自分で決めるよりも、伝えたい内容やテーマから「自然に導かれていく」「勝手に決まっていく」のが理想
  • 最初は粗く見る。最後は細かく見る。
  • デザイナーが持っていたい愛には2種類あって、ひとつは「内容」への愛、もうひとつは「届ける相手」への愛です。

 

学び・実践

まずは読書会のチラシを作ろうと思いますので、本に倣い、以下の手順で進めてみます。

  1. チラシの「目的」を考える。(誰に・何を・なぜ・いつ・どこで)
  2. 図解とラフを描く。
  3. 方向性を、「表現」と「構造」の両面から考える。
  4. 骨格をつくる。
  5. 書体/組み/カタチ/配置に気を配り、ひとつひとつの要素に個性を持たせる。
  6. 足りない部分があれば「足し算」、無駄な部分があれば「引き算」。
  7. 全体を眺める引いた目線と、細部を観察する寄りの目線の両方でデザインをチェックしブラッシュアップ。

 

ひとこと

ロゴや名刺などのちょっとしたデザインというよりも、チラシや雑誌の紙面のようなちょっと情報量の多いものを対象にした、デザインのコツをまとめた本、という感じでした。

デザイン関連の仕事はしてなくて基本も何も分からないけど、チラシを作らないといけなくなった、どうすりゃいいんだ!というような人にオススメです。チラシでなくても、プレゼン資料や配布資料を作るときにも参考になります。

ちょうど自分もチラシ作りたかったので、とっても参考になりました。

これできっと良いチラシができると思います!