「教え方」の教科書
基本情報
タイトル:コーチング以前の上司の常識 「教え方」の教科書
著者:古川 裕倫
出版社:すばる舎
初版発行日:2012年7月14日
総ページ数:191頁
概要
最初の一文「私は、駆け出しの部下教育には、コーチングよりもティーチングのほうが効果的であると思っています。」の文章のとおり、相手から引き出す「コーチング」ではなくしっかりと教え込む「ティーチング」により、駆け出しの部下を指導する上司のための本。
この本を選んだ経緯・目的
初めて部下を持って2年近く経ちますが、なかなか期待するような仕事をしてくれない。 ほっとけば勝手に成長すると思っていましたが、これは相手というよりも私に問題があるのだということにようやく気付き、部下の指導に関するノウハウを知りたいと思って、手に取りました。
印象に残ったフレーズ
- 時間や労力がかかっても、はじめにしっかり教えることで部下は育つ。
- まずは、目的やプロセスを説明して、結果を見せてやること。
- いい仕事をしてもらうには、「大きな志を持たせる」ことが必要。
- 自分の成長なくして、部下の成長なし。部下は「自分の鏡」です。
- 人を責めずに事を責めよ。
- できているところはしっかりと認めて、できていないところは「これからだ」と言ってあげること。
- 時間がかかるのは最初のうちだけと心得る。「待つのも(上司の)仕事!」
- 仕事に慣れていない部下は「時間をよむ」ことなどできない。
- まず「精度」を求め、次に「スピード」を求める。
- 「怒る」のは、自分の腹立ちを解消するため。「叱る」のは、部下を成長させるため。
- 自分より立派な部下を育てるという覚悟を持つ。
- 部下が成長してきたら、「指示」よりも「示唆」する。
- 知識は「広く浅く」より「狭く深く」から。
学び・実践
以下のことを、実践したいと思います。
-
部下をよく見て、できていること、できていないことをまとめる。
- できていることはしっかりと称賛する。できていないことの改善策を、一緒に考えていく。
- 「これをやって」とだけ指示するのではなく、その仕事の目的、全体像、プロセスをしっかり説明する。
- 仕事を依頼したら、期日まで放置しない。随時、状況を確認する。
ひとこと
駆け出しの部下を指導する駆け出しの上司として、非常に参考になる本でした。同じように、駆け出しの部下を抱えて悩んでいる上司の方にオススメします。
部下の成長のためには、自分がまず成長しなければならないということに気づかされました。
ますます精進します!